安芸心理オフィスは精神分析的心理療法を提供している心理オフィスです
安芸心理オフィス代表 岡野泰子
こころのしくみ(2)
人のこころには無意識という広大な領域があると言われ、それは様々な場面で垣間見られます。
例えば、「友人にノートを貸してほしいと頼まれて、貸す約束をしたのに、約束の日にノートを持ってくるのを忘れてしまった」という失敗を経験した人がいるかもしれません。友人には「ごめんごめん」と謝るのですが、後で考えると「ノートを貸すことが何となく恥ずかしくて、本当は貸したくなかった」と思ってきたり…。

これは、「恥ずかしくてノートを貸したくない」という気持ちに意識的には気づいていないものの、無意識の領域にあるため、「ノートを忘れる」という失敗(失策行為)によって、「『貸したくない』気持ちが現実化された」と言えるでしょう。
自分では気づいていない「無意識」というこころの領域があることが、お分りいただけましたか? このように、無意識は、様々な場面であなたの行動に作用しています。